オープニング

オープニングステージ写真  総合司会
  竹中ナミ  プロップ・ステーション理事長
 開会挨拶
  村田知己  CJFいわて実行委員長
  増田寛也  岩手県知事

なみネェの写真竹中 皆さん、こんにちは。プロップ・ステーションのナミねぇこと竹中ナミです。司会進行を務めさせていただきます。最後までどうぞよろしくお願いいたします。
 このチャレンジド・ジャパン・フォーラム、略称CJFも、第8回ということになりました。実は、こうして驚くほどたくさんの方にお集まりいただいているフォーラムも、第1回目はわずか20数名のクローズドな会でした。産・官・学・民にメディアの方を加えて20数名で、チャレンジドが誇りを持って働ける日本を生み出すための議論をする会として発足しました。それがついに第8回目となり、こんなにたくさんの皆さんのご協力とお集まりで開催できるようになって、たいへん嬉しく思っています。
 それでは、今回の大会実行委員長・村田知己さんにご挨拶をお願いします。村田さんは、おそらく日本で最初の障害を持つ公務員ではなかろうかと思います。とっても暖かくて、優しくて、真面目な人柄で、地域の人気者の村田さんが、今回の実行委員長を務めてくださいます。村田さん、お願いします。皆さん、拍手でお迎えください。

村田 皆さん、こんにちは。実行委員長の村田知己と申します。実は、次にお話しくださる増田知事は身長が185センチございます。ぼくと40センチぐらいは違いますね。村田さんの写真そのために、こちら(講演台)は増田知事用。僕はここ(講演台の横)でお話しさせていただくことになりました(笑)。
 さて、障害のある人もない人も同じように生活し、活動できる社会を目指すことを「ノーマライゼーション」と言いますが、その理念のもと、本日から2日間にわたってCJFを開催することになりました。テーマは、「イーハトーブ(理想郷)・by・チャレンジド〜熱い思いと巨きな力〜」です。
 近年のITの急速な発達に伴い、ITを使うことによって障害者の自立への道が大きく開かれようとしています。意識の面でも、マイナスの面をクローズアップする「障害者」という言葉ではなくて、プラスの面を評価しようという「チャレンジド」という呼び方に変わって参りました。チャレンジドというのは、「神様から挑戦することや、挑戦する課題を与えられた人」という意味のアメリカの言葉で、非常に前向きな言葉として使われ始めました。
 そして、「チャレンジドを納税者にできる日本」の実現を目指して、1995年からこのフォーラムが開催され、活発な議論と活動が展開されて参りました。今回CJFを岩手県で開催できることを、心から皆さんと共に歓迎し、喜びたいと思います。
 さて、特別の感謝を申し上げたい方々がいらっしゃいます。まず、このフォーラムを最初に始められた竹中ナミさんとプロップ・ステーション、およびその活動を支援されてきた皆様。次に、一緒にやりましょうとお手を上げられた増田寛也岩手県知事さん。そして、事務局を務められた岩手県と岩手県社会福祉事業団の職員の皆様。この実行委員会に入っていただいた方々。実は、この実行委員会には各分野からたくさんの方々に委員に入っていただき、実際に企業を回らせていただきました。また、ご協賛をいただいた団体、企業の皆様、本当にありがとうございました。
 さらには、各分野でご活躍の出演者の皆様にも感謝申し上げます。また、このように会場一杯にお集まりいただいた参加者の皆様、ありがとうございます。今回は、制服を着た高校生たちがボランティアとして入っております。また、フォーラム始まって以来初めて、中学生が参加者として入ってきております。彼らは未来を創る人たちであります。
 今回のフォーラム開催に当たり、関係したすべての皆様に実行委員会を代表し心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。
 人は皆、同じ欲求を持っています。家族と暮らしたい。仕事をしたい。豊かに暮らしたい。その当たり前の願いが叶えられないとするならば、それは個人の問題ではなくて、社会の問題であります。私たちは多くの問題を抱えています。しかし、その問題をしっかり見つめ、どうすれば解決できるのか。豊かになっていけるのか。そのことを、このフォーラムで話し合いたいと思います。
 私はできないことに興味はありません。できることに興味があります。宮沢賢治さんは前例がないものにご自分で名前を付けてしまいました。理想郷をイーハトーブと名付けられました。イーハーブ実現のために私たちチャレンジドも社会貢献しなければなりません。立ち向かっていかなければなりません。なぜなら、私たちのイーハトーブであるからです。
 今回のフォーラムが、新しい地域と、新しい日本の社会づくりのために貢献できることを期待し、そのための新しい取り組みのスタートとなることを、切に祈っております。新しい時代の新しい提案と意見を、皆様と一緒に考え、そして次につなげて参りましょう。この2日間どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

竹中 実行委員長の村田さんの、熱意あふれる開会宣言でした。それでは引き続き、開催県であります岩手県の増田知事からご挨拶をいただきたいと思います。
 私たちのフォーラムは少数で始まりましたが、第5回から、なぜかしら知事の皆さんが「我が県にこのミッションを」と、開催のお声を上げてくださるようになりました。その第5回からご参加いただいている増田知事が、今日とうとうこうして岩手で開催されるというところになったわけです。是非、増田さん、熱いご挨拶をお願いいたします。

増田知事の写真増田 皆さん、よく岩手県においでいただきました。地元の知事の増田でございます。ちなみに身長は182センチでございます(会場、笑)。
 今日が第8回目ですが、いま竹中さんからお話がございました通り、私は第5回目から参加をさせていただきましたので、いわば中途採用のようなものです。
 お隣の宮城県で第5回のCJFが開かれるとき、浅野知事から一緒に出てみないかという誘いがありました。あの時は、最終日に三重県の北川知事も来て、3人で竹中さんと一緒に「知事セッション」をしました。
 次の年が東京で開かれて、その次が三重県でと、何となく北から西へという感じだったんですが、今日こうやって北へもどして岩手県での開催にこぎつけられました。関係者の皆様方に心から感謝を申し上げたいと思います。
 この大会は、普段から熱心に自分たちの力で活動している皆様、特に、プロップ・ステーションの竹中さん、「ナミねぇ」、そして、村田さんをはじめ、「アクセシブル盛岡」代表の石川紀文さんなどが中心となって、いろいろ話し合いをしながら準備してきた大会です。県庁からも関係の職員が参画していますが、みんな個人の立場でも、これをぜひ応援しようということでやってきたわけです。
 ですから私は、本日おいでいただきました皆様方に地元の知事として、心から歓迎の言葉を申し上げたいと思います。
 さて、先ほど村田さんのほうからお話がございました通り、今回は特に中学生や高校生の皆さんなどにも協力していただいておりますが、このような若い人たちにも参加していただいて、チャレンジドを取り巻く問題を一緒になって考えていただきたいと思っております。
 東京から来られた方は、学生はまだ夏休みだと思っておられるかもしれませんが、こちらはもう学校が始まっています。それでも、そういう若い人たちにも参加をしてもらっています。
 また、明日の最後には「知事セッション」がございますので、今日中に北川知事、浅野知事、和歌山県の木村知事が来ますし、明日には大阪府の太田知事も来ます。太田さんは去年の三重大会をドタキャンされまして、今年は絶対に、とおっしゃっているので、たぶん来ると思います(笑)。そういう人たちとCJFのテーマについて、知事の立場で存分に議論したいと思っています。
 私が、いま岩手県で一番考えなければならないと思っていることは、「自立」です。まず自治体の自立についてですが、私は、これからの市町村は、国や県からいろいろ言われるのではなくて、自分達で考えてやっていくべきだと思います。住民から最も近い自治体である市町村こそが、その地域の住民に一番いいサービスを提供できると思うわけです。
 そういう意味で、市町村合併の問題も、国の財政が厳しくなってくるから考えるというのではなくて、市町村として自分達が自立をしていくために考えるべきことです。自治体としてどれだけの能力を、どれだけの人材を持っていなければならないのか。先を見通した自立をできる最小単位として、市町村がなければならない。もし、その力がないのであれば、近隣市町村と力を一体化して自立の道を探っていかなければならないと思っています。
 これは県も同じであり、私ども岩手県だけではどうしても達成できないことについては、青森県や秋田県と共同してやることを考えています。いま、非常に多くの分野で三県共同して事業を進めようとしています。条件さえ整えば、ゆくゆくはこの北東北は三県が一緒になって構わないと思っていますし、また、三県の組み合わせだけではなく、東北六県など、もっと柔軟な組み合わせもあると思います。その権限は我々が持って、自主的に行動できるようになるべきだと思っています。
 いずれにしても、これからの県、市町村は自治体としての自立を真剣に考えていかなければいけません。
 また、チャレンジドの皆様方も自立を考えたとき、ITなどを活用して自立を図ることができるのではないか。それが、この会議が各地で行われてきた大きな目的であろうと思っています。チャレンジドの自立について多くの議論を展開させて、そして、多くの人たちに考えていただく貴重な場を提供するのが、このフォーラムの大きな目的だろうと思います。
 岩手県でこのようなフォーラムが開催されるというのも、本当に貴重な機会です。今日会場には、実は400名を超える皆様方に参加していただいています。昨日、県の担当の課長が私のところに来て、「これ以上増えちゃったらどうしましょうか」と心配していました。それほど大勢の皆様方にご参加をいただいています。
 この2日間、限られた時間ですけれども、ぜひ、それぞれが自らのこととして、やれることは何なのかを考えていただきたい。そして、ぜひ次の展開につなげていただきたいと思っています。
 最後になりますが、このフォーラムの開催のために、東京や各地域から無償でおいでいただいた方が、たくさんおられます。CJFは、第1回からそういった形で献身的に努力している大勢の皆さんに支えられながら開催されているようですが、岩手県においでいただきましたことに対しても、重ねて感謝申し上げたいと思います。
 そして、このような素晴らしいフォーラムを第1回から企画をされて、また、この他にも、各方面にものすごいパワーを与え続けていただいております竹中ナミさんに重ねて感謝を申し上げまして、皆様方への歓迎のご挨拶とさせていただきたいと思います。
 それでは2日間、どうぞよろしくお願い申しあげます。ありがとうございました。

竹中 増田知事のちょっと裏話も混じったご挨拶でした。知事、ありがとうございました。