エンディング

竹中 本当に充実した2日間を過ごすことができて、私はとても楽しかったですが、きっと皆さんも同じ思いでいらっしゃるのではないかしら、と思っています。
 プロップ・ステーションあるいはCJFは、このプロップ・ステーションやフォーラムそのものが巨大になるとか、権限や権力を持つとか、そういう方向性ではまったくありません。プロップがやりだしたこと、あるいはCJFのミッションは、全国各地でその場所に住んでいる人たちが、自分たちのやり方でやりやすいように、一番やりたいように広めていくものと思っています。
 そして、いつかプロップが要らなくなる日が来るのが、最終のゴールなのかなと思います。これまでやってきたことが、社会のシステムとしてキチッと出来上がり、チャレンジドの人たちが、私の隣でもどこでも働いている。これが当たり前の日が、一日も早く来て欲しいものだと思いつつ、この第8回のフォーラムを終了したいと思います。

次回開催地・千葉県からのメッセージ

千葉からのメッセージ画面竹中 来年は8月に千葉県の幕張メッセで国際会議として開催するということが、つい先日決定いたしました。堂本知事から、メッセージがきていますので、最後にそれを読み上げさせていただきたいと思います。

 第8回チャレンジド・ジャパン・フォーラム2002 inいわての開催を心からお喜び申しあげます。
 「イーハトーブ by チャレンジド〜熱い思いと巨きな力〜」をテーマにチャレンジド一人ひとりが理想郷作りに向けて意識を深め、ネットワークを広げるための有意義な2日間を過ごされたことと存じます。
 障害のある方々が自分の能力を十分に生かして、働く喜びを感じながら、住み慣れた地域で自分らしく暮らしていけることが理想です。それが真の自立であり、社会参加でありましょう。
 チャレンジドの皆さんの挑戦は、障害のない人たちにも勇気と希望を与えてくれます。また、チャレンジドの自立のためにNPOを始め、多くの皆さんが熱心な支援活動を展開しておられることは、心強い限りであり、とても嬉しく思います。
 来年は千葉の地でチャレンジドの皆さんと楽しく集いを持ち、多くのメッセージを全国に発信し、活動の輪を広げていきましよう。
 皆様のお越しを、600万県民と共にお待ちしています。

千葉県知事 堂本暁子


第8回チャレンジド・ジャパン・フォーラム 2002 in いわて大会宣言

竹中 この2日間の大会を、大会宣言という形でみんなの共通認識にしたいと思っています。大会宣言の草案をCJF座長の須藤さんに読み上げていただいて、ご共感をいただける、この宣言で行こう、ということであれば大きな拍手をください。そうしますと、この草案が正式な大会宣言ということになります。
大会宣言を読み上げる写真須藤 では、よろしいでしょうか。それでは、今回の岩手大会の大会宣言をさせていただきます。

第8回チャレンジド・ジャパン・フォーラム 2002 in いわて大会宣言。

 私たちは2002年8月27日火曜日と28日水曜日の2日間、岩手県盛岡市において「第8回チャレンジド・ジャパン・フォーラム 2002 in いわて」を開催しました。
 私たちはITが障害を持つ人々の可能性を切り開くことに着目し、自らの可能性を実現しようとする意欲を持つ障害当事者をチャレンジドと呼びます。チャレンジド・ジャパン・フォーラム、略称CJFは、1995年以来、チャレンジドの意欲を実際の仕事に結びつけることができる新しい社会システムづくりを模索してきました。
 その先進的な議論から生まれたメッセージは、改革の志を持つ各方面の人々を動かし、今や大きな改革のうねりが生まれています。例えば、地方自治体においては岩手・宮城・三重・大阪・兵庫・神戸・千葉・熊本・和歌山の9府県がチャレンジドが在宅で働けるようにするための組織や制度を立ち上げました。
 国においては正規雇用に限っていた現行の就業支援制度をより多様な働き方を支援できる制度に変えようという目標を明確に掲げた委員会が、厚生労働省に設置されました。また、障害者基本法の見直しにあたり、内閣府に設置された新しい障害者基本計画に関する懇談会においても、保護から自立支援へ転換する具体的な制度改革の議論が始まっています。そして、働くチャレンジド、仕事を得ようとする意欲的なチャレンジドは年々増加しています。
 こうした変化の背景にITの進歩があることは言うまでもありません。岩手県のチャレンジドは、ITによって自身のハンディも物理的な距離の大きさも乗り越えるチャンスを得ました。今回のCJFのサブタイトル「イーハドーブ by チャレンジド」は、そのチャンスを活かし、今こそチャレンジド自身が主体になって、宮沢賢治の理想郷を建築しようという気概を示したものであります。
 今回のCJFでは岩手県における、地域に根を張った取組みが堂々と語られる一方、岩手県と改革の志を共にする4府県の知事から独自の意欲的な取り組みが語られました。中央省庁、企業、チャレンジド自身からも、新しい取り組み事例が発表されました。そして、会場の皆様も含めてそれぞれが大いに刺激しあい、知識や議論をさらに前進させる機会になったものと確信しています。
 ここに私達は、CJF2002岩手宣言を提唱いたします。
1. 私たちはIT時代に即したチャレンジド在宅就業支援策を明確に打ち出す自治体が増えていることを歓迎し、この動きがすべての自治体に広がるようそれぞれの立場で努力していきます。
2. 私たちは、これまでCJFが発信してきたメッセージが政府の新しい障害者政策づくりにも反映されるようになったことを歓迎し、自立と多様な働きかたを支援する具体的な政策が実現されるよう、一層の情報発信に努めていきます。
3. 私たちは、いわゆる「IT革命」が混迷する中、「弱い部分や不自由な部分を持った人こそ、ITによって大きな可能性を手にできる」という当初の着眼を再確認し、この確信から生まれた改革が、新しい日本の社会づくりにつながると考え、一層力強く推進していきます。
4. 私たちは、チャレンジド就労の先進国に学ぶばかりではなく、自らのものとした思想やノウハウを途上国に提供することにも力を入れていきます。
5. 私たちは少子高齢社会の進展を見据え、チャレンジドを始めとしたさまざまな人が社会を支える一員になり、誇りを持って生きられる社会を目指します。

 以上であります。

署名する増田知事の写真竹中 ありがとうございます。
 それでは今、須藤さんに読み上げていただきました2002岩手宣言に賛同してくださる方は、大きな拍手をお願いいたします。
 (拍手) ありがとうございます。それでは、草案が草案ではなく、正式のものとして承認されました。第8回チャレンジド・ジャパン・フォーラム 2002 in いわて。大会宣言の発表を終わります。
 それでは、この大会宣言に、すでにゲストの皆さんたちには署名いただいているんですが、壇上の知事の皆さんにもご署名をいただきたいと思います。
 ありがとうございました。このように知事の皆さんからもご署名をいただいて大会宣言を採択させていただきました。
 それでは、これで、第8回チャレンジド・ジャパン・フォーラム 2002 in いわて、全てのプログラムを終わります。本当に皆さん、ありがとうございました。それでは、最後の皆さんに対するお別れのご挨拶を、村田実行委員長から、お願いします。
村田 この挨拶は、当初計画にはございませんでした。きっと、ナミねぇの気持ちが一杯になって、言葉にならないんだと思います。
 本当に2日間、いい時間を、そして、いい空気を共有できたことを、とても嬉しく思います。そして、信じられませんが、日本でとても忙しい方々がこうやってこのステージに一堂に会せたことを、本当に嬉しく誇りに思っております。「生きていて良かったなぁ」と思っています。
 しかし、このフォーラムは成功したかどうかわかりません。私はこのフォーラムをゴールとは考えていないからです。来年の千葉大会までに岩手が前に向かうために、新しい動きがあちこちからスタートしたときに、このフォーラムは意味を持つのではないかと思うんです。今日から、ここから、今からをスタートにしたいと思っております。力を一緒に合わせましょう。本当に皆様、ありがとうございました。